人財教育システム(協感と考動)
当社の提供するサービスでは、常に利用者の立場に立って考えること・感じることが求められます。
専門的見地からの評価はもちろんですがそれだけに捉われず、一人ひとりが、今、何を必要としているのかを見極める洞察力が大切です。
当社では利用者と力を合わせ心を重ねる協感の気持ちと、自ら考え判断できる考動力を大切にしつつ、
専門スキルも一人ひとりに合ったキャリアプランを支援し到達できるようにサポートいたします。
教育研修体制
■全体の教育体制
■看護師の教育体制
- 教育研修制度
- 研究推進制度
- 後進育成
- 執筆活動
教育研修制度
当社では、すべての職員が安心して業務が行えるようOJT(実務を通じた研修)とOff-JT(現場を離れた研修)を組み合わせ、様々なステップを設けた教育研修制度を実施しています。
新入職研修 全職員対象
入職~1週間の日程(※中途採用の場合は3日間)で実施。基本的なビジネスマナーから保険制度、社内各種マニュアル、法令等、期間中に一通りの研修を受けることで、実務への移行をスムースに。新卒療法士の場合は終了後さらに1週間の合計2週間の研修を実施。
必須研修 全職員対象
在宅看護・リハビリにおける標準的な人材育成と、常に新しくなる医療・福祉分野の最新情報を更新していくため、年間通して研修を実施。法令遵守、熱中症、認知症ケア、リスク管理、メンタルヘルス、人権、災害時対応等。
現任者研修 全職員対象
法人全体の財務や方向性の把握、制度の確認、足元点検を目的とし、全ての職員を対象に年一回実施。
成人基礎研修 看護師・療法士対象
在宅看護・リハの基盤となる知識の獲得と事故防止のための基礎研修。対象は、新卒~3年目看護師・療法士と在宅看護・リハ未経験者。年に7~12回開催。リスク管理やフィジカルアセスメントなど。
小児ベースアップ研修
在宅小児を支える療法士育成のため、年12回を1クールとして小児リハの基礎研修を毎月開催。対象は、小児リハに初めて関わる、または経験が少ない、あるいは小児リハに興味のある療法士。
メンター制度 看護師・療法士対象
新人教育プログラムの一環として、メンター制度を採用。配属先にて約3ヶ月間(新卒者の場合は一年間)、指導者(メンター)が付き、一貫した指導を行う。また、この制度はメンターとなる看護師・療法士自身の教育スキルの向上にも貢献している。メンターとしての経験を通して、「教育」を学ぶこと、指導していく上で、正しい知識や、手技の正しい手順を再確認することで、自身のキャリアアップにも役立つ。
スーパーバイズ制度 看護師・療法士対象
一定の経験年数を有し、各分野で高い専門性を持つバイザーが訪問に同行し、経験の少ないスタッフに直接技術指導やフィードバックを行う。動画評価も可能。もともとは自身の臨床力・専門性を高めていくための制度であるが、他職種の視点を取り入れるための活用や、その後の利用者のプログラムに反映させるという活用方法も奨励。在宅小児に対応する看護師・療法士の育成にも貢献している。
病院研修 療法士対象
【研修目的】
①在宅サービスに携わる療法士が医療現場の対応基準を理解し、患者に対する基本的な関わり方や急性期におけるリスク管理の在り方を学ぶ。
②在院日数が数週間の早期リハビリテーションにおいて、全身状態を管理しながら機能改善に取り組む現場を見ることで予後予測の目を養い、さらに思慮深くより良い在宅支援の視点を持つ。
③病院から在宅へシームレスな支援のため、医療現場と在宅領域の連携の大切さを学ぶ。
【期間と研修場所】約1週間。場所は都内の急性期リハ病棟。
定期勉強会 看護師・療法士対象
毎月一回、エリアごとにケース検討や勉強会を実施。(実績)「呼吸リハビリテーション」「福祉用具と装具」「吸引の方法」「ROMとストレッチのやり方」「失語症のリハビリ」「嚥下機能の評価の仕方」「服薬について」「血液データの見方」
外部向け講座「臨床塾」の受講助成
少人数制の実技を中心とした有料講座への任意参加。(社内スタッフには受講費の半額助成あり)
資格取得推進 全職員対象
呼吸療法認定士、公認心理師など地域ニーズに応じた資格を期間限定で助成制度を設け取得を推進。
研究推進制度
専門職としてアウトプットの機会をもち最新の研究に触れることにより、常に慢心せず臨床へ携わることを目的に、研究・発表等の活動を推奨しています。
症例発表会
毎月一回、エリアミーティング内にて症例発表、ケース検討を行い、日々の関わりについて指導・助言などを通して知識と経験を共有。
【実績】「腰部痛を訴える症例へのアプローチ」「在宅生活の中で慢性的な疼痛の訴えがある症例」「小児の構音障害」「ダウン症候群の歩行の獲得に向けて」「レッドフラッグの判断に難渋する症例の再考」など
社内学術集会
弊社はワンストップサービスとして小児から高齢の方まで、訪問、デイサービス、就労移行支援、自費サービス、など様々な形態のサービスを提供している各特色について、社内での学術集会を開催し、日々の症例を通して、主体的に活発な意見交換ができる場を提供。
また、この社内学術集会は、全国学術大会へのステップとして活用することもでき、専門職としてのキャリアアップにも貢献。
【2018年度演題】
『インソールとハイカットシューズ使用により独歩獲得した症例報告』
『パーキンソン病に対する視聴覚刺激を用いたリハビリテーション-福祉用具や生活環境に配慮した一例-』等
多職種の発表と、新卒新入職者の事例を中心に、気仙沼での被災地復興支援活動の報告等。
【2019年度演題】
『軽度知的障害を持つ双子の女児の更衣訓練について』、『海外出張を実施した事例』等
ポスター発表の充実と、特別講演として当事者講演(弊社訪問看護利用者様)も開催。
全国学術大会
臨床場面での気付きや疑問点を整理し、客観的に捉えて分析していく能力を高めること、日々の臨床活動で得られた知見を整理することも臨床家である私たちの大切な責務のひとつである。それらの活動はその後の臨床に役立つものであり、より良いサービスを実践していくための手がかりになります。
弊社では以下8つの全国学術大会への発表を推進。(2020年度現在)
日本理学療法士学術大会(分化会含む)
日本作業療法士学術大会
日本言語聴覚士学術大会
日本高次脳機能障害学会
日本訪問リハビリテーション協会学術大会
日本摂食嚥下リハビリテーション学術大会
日本認知症ケア学会大会
日本精神神経学会
2018年度実績
第12回訪問リハビリテーション協会学術大会(北九州):5演題
第6回日本運動器理学療法学会:1演題
第52回作業療法学会:2演題
2019年度実績
第14回訪問リハビリテーション協会学術大会(新潟):7演題
後進育成
小児から高齢の方まで、訪問、デイサービス、就労移行支援、自費サービス、など様々な形態のサービスを提供している弊社ならではの環境を生かし、近隣の学生(療法士の卵)の学びの場としても積極的に貢献を行っております。
机上の勉強では得られない現場での学習を目的として、訪問看護ステーションとデイサービスを中心に経験を積んでもらいながら、各事業の見学も促し、卒前から地域リハビリテーションに広い視野を持った人材育成に繋がればと考えております。
執筆活動
スタッフによる執筆活動の一部を掲載いたします
『活動分析アプローチ-中枢神経系障害の評価と治療-』
2011年,青海社
髙橋 栄子(作業療法士)
『【月刊】小児看護 2013年8月号』
・ケースを通して考える、他施設、多職種、地域連携-摂食・嚥下リハビリテーションの実際
室田 由美子(言語聴覚士)
『【月刊】作業療法ジャーナル』2014年,48巻1号
『ケアプランに活かす 嚥下障害イラストブック』
『新版 訪問リハビリテーション実践テキスト』
2016年,青海社
宮田 昌司(理学療法士)
『フィジカルアセスメント・リスク管理ブック 第2版』
2017年,株式会社gene
宮田 昌司(理学療法士)